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パリ大聖堂

モールが建築と感じられる時代ですが、タイムリーな建物を例に上げるとパリのノートルダム寺院があります。とても大きな大聖堂ですが、元はとてもヒューマンな大きさの建物から出発しています。

ある大きさの主堂があり、それの外側を固めるような形で側堂がくっついて補強し、ある一定の大きさまで大きく造れるようになりました。

やがて材料の限界を超える時に、壮絶なドラマが眠っていると思いますが、試行錯誤の末に開発されたのが特筆ご紹介したいバットレス(控え壁)と言われる部材です。

バッタの足のように建物に付いてる部材で、それまでは組積造で造られていて壁が構造を兼ねていたのですが、外皮と構造を分け、そして構造部材に働きを集約することにより、大きなスケールを可能にしたまさしく「控え壁」として建ち上がりました。

ノートルダムが火災になり全体が崩れないのはこのバットレスが効いているからです。

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