日本は既製のものにペイントを施して社会を変える。というペイントアートはそんなに盛んではありませんが、落書きという程度なら若者カルチャーが根強い場所で見かけることができます。スプレーアート等は元をたどれば近代社会への抵抗、変革を望む若者のエネルギーが絵として表現されています。厳密に細かくつくり上げられたものの上に着色、ハンドワークの曲線を重ねて描き、ヒューマンさを表現しています。今ならアップル製品が牽引する携帯電話という物が同じような役割を仲介しているのだと思います。オーストラリアは更に先に進んでいるようで、ペイントアートがパブリックアートに近い形になっていました。プリンターでプリントアウトした広告を貼るのと、人が現場で描くペイントアートは全く違うもので、実際現場で見ると筋がいい活動だと思いました。添付の写真はFordとのタイアップなのかどうかは分かりませんが、確か1、2日で描いて仕上げていました。大きさもいい。
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