三重県の建築を調べていたら、「尾鷲市体育文化会館 設計:大江宏」という組み合わせに引かれて見に行ってきました。三重の右ウィングは伊勢路ではなく、熊野古道のゾーンです。海から見ると大台ケ原の玄関口であった尾鷲は、僻地に入る立地なので体育館と文化施設を合わせて計画したのは理解できます。問題は能楽堂などの設計で有名な文化芸能系の大江先生が合わせ技で、何をつくったのか興味がありました。
見に行って見ると年月が経ち、建て替え感が出ている建物で現在はあまり使われていないようでした。大江先生が意図したところは多分、変化球。建物コーナー部分に開口部をもっていき、空いた真ん中部分をフラットに仕上げています。従来の既成概念を変える建築だったようです。分かりやすく例えると、外観はおたふくさんのような女将さんのような印象です。間違いなく大江先生の変化球は根付き、尾鷲の土壌になっていると思います。