オーストラリアでビーフを食べたテラス席の屋根。三角の部材の中にもう一つ斜材を入れた組み方を洋小屋といいます。水平垂直の組み方の和小屋より、部材の加工ができ、ジョイント金物があれば、このような組み方が合理的な方法になります。写真は梁、斜め部材とも木っ端を接着材で固めた集成材でできています。
和小屋の基本は部材はなるべくそのまま使い、ジョイント部分は金物まかせではなく、木組みと言われる木の繊維を生かした特殊な技術を大工が大切に伝え、ある意味楽しみとして発展させた経緯があります。
写真の洋小屋のジョイント部分の一目瞭然さは軽くしっかりと見えますが、日本の大工さんの職人気質で見えないところで勝負する伝統も忘れてはいけないと思っています。