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藤村記念館

久々に馬籠に行ってきました。以前訪ねた時は、茅葺屋根の合間をかき分けながら歩き、到着?した印象があったのですが、今回は「観光地」になった石畳の中山道を歩いてきました。藤村記念館の手前の藤村記念堂は、建築家の谷口吉郎の設計で、建物を漁るように見ていた時に訪ねています。周りの建物よりモダンでまっすぐな通路・廊下のようであったことを覚えています。息子さんの吉生さんも建築家で、豊田市美術館や独特な日本的なフレームワークで建物をつくる世界的に有名な建築家です。豊田市美術館の面で捉える正面や、藤村記念堂の入口正面の額が掛かっている壁などは、面の印象を際立たせる日本的な手法で、私も少なからず影響を受けているデザインです。日本では床等似たのはありますが、西洋、公共を感じる手法も入っています。島崎藤村の直筆の細い字(洋)を「堂」にしたらこんな感じになったのかもしれません。新しい洋風を表現して、文章や建物で日本に定着させて、観光客の人に見てもらえればOK。というのではもったいなく、理解、研究まで持って行ってようやくOKだと思います。

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