6畳間に床、仏壇、押入、神棚付というのに挑戦してみました。現代の暮らしと伝統、家族の人柄、先の価値を見定め、リビング、キッチンに接してまとめてみました。2方向開放の襖を普段は開けてLDKの広さを確保し、天井や鴨居の高さは6畳間の従来の高さで、座ったときの伝統の感じを引継ぎました。仏壇を中央に配置し、右に押入、左に床の間で巾は全体のバランスで少し変則的にしてあります。壁は塗かべ調の新しい感じのクロス、付け鴨居でシンプルに揃えました。襖の紙や縁、取手、引手、畳を天井板を含めてリンクさせながら選んでいきました。座卓や座布団も視野に入れて考えてあります。家の迎賓館のような場所としてもイメージしました。現在では木や紙やイグサは住宅から離れてきている状態ですが、日本の環境で伝統的にあった心地いい素材として間違いはないものだと思います。(I邸)
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