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天井板

最近は木板を張ることがラフさを表現することに傾いていると思いますが、日本では木目を楽しんだり吟味したりする習慣があります。建具や天井板、家具にその伝統が色濃く反映されて残っています。一般的にはお爺ちゃんのお父さんぐらいしか分からないことで、玄人向けですが、時間を掛け学び、あれこれと抗弁をして深みのある文化として継承されています。添付の写真は最もスタンダードで現代の暮らしに合うシンプルな「竿縁天井」という板張りです。板が垂れない巾で竿縁を通し、木目が楕円形状に広がっている「中杢」という薄い杉板を重ね、重ねの影の部分が「松葉」と言われている風流な名前の日本らしいデザインです。和紙の照明の光が当たり、畳が敷かれて納まる様式だと思います。(I邸)

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