添付の写真はフィン・ユール邸のキッチン前の飾り棚のディテール。食器やカトラリーなどを置いていたであろうガラスケースや、配膳カウンターがあります。このガラスケースや金物類の細かなディテールは、当時バウハウスなどで試作された、日用品に美・芸術性を取り入れた新しい製品にも通ずるところがあります。地場の伝統とは違う新しく考え出されたインターナショナルスタイルです。フィン・ユール邸もそれと同じ考えでつくられています。フィン・ユールは人に近い家具をデザインされていた方なので、料理を作り運ぶという機能面にも考えが反映されている興味深い部分でもあります。
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