フィン・ユールは日本ではそんなにメジャーではないのですが、椅子の愛好家や、数見ている人が行きつく先に存在している王道のような椅子をデザインした人です。案内されて聞いてみると、この家に住み始めてからフィン・ユールらしい特徴的なデザインが出てきたようです。周りに当時の影響されるデザイナーがたくさんいたであろう箇所が、建物のデザインでも見受けられます。添付の写真は入口側の外観で、オランダ的でもあるし、ヤコブセンのようでもあると私は感じました。左棟がリビングとワークスペースで作業場と応接間のように使用したのではないでしょうか。右棟はお手伝いさんが使っていたキッチン(階段の入口が勝手口)、ダイニングルーム、寝室、ゲストルーム、家政婦室となっています。床が高いのは地下に設備室があったのとプライベートスペース的な意味合いがあったのではないでしょうか。入口の右側の赤い部分はシャッターのようなデザインで当時、設備的なシステム扉(シャッター)に対する新進的なイメージがあったのかもしれません。
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