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PAVILLON  DE  L’ESPRIT  NOUVEAU(パヴィヨン  エスプリ  ヌーボー)

1925年のパリで行われた国際装飾芸術展でル・コルビュジエが展示したパビリオンがイタリアのボローニャに復元されて建っています。訳すると「新精神館」というパビリオンで建物正面にグラフィックされたEN(エスプリ・ヌーボー/精神・新)という文字が特徴的な建物です。

プリントした広告媒体が主流であった当時、大きな宣伝をコルビュジエは考えて建物に描いたのだと思います。文字のレタリングに奥行方向の側面を描いているのが今私がマイブーム的にもフィットする部分です。

広告媒体が面などの二次元だと奥行方向は気にせず貼り付けることが主流なのですが、古典が多くあるヨーロッパで、文字を考えて建物に描くのに「奥行」を表現しているところが、建築家ル・コルビュジエの特徴だと思います。建物は集合住宅のワンブロックを表現したパビリオンで、空中庭園と表した四角いテラスで建築的な奥行方向も表現されています。大きなスケールもコルビュジエの新精神を感じられるいい建物です。〈Paris→Bologna〉

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