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鉤の手

日本文化の特徴に鉤の手(かぎのて)があります。現在ではクランクと言った方が分かりやすいかもしれませんが、直角に曲げて意味を生み出す方法です。添付の写真は鈴鹿サーキットの日立オートモティブシステムズシケインです。カシオトライアングルとも言われていたそうです。当初はこのコーナーは無く130Rから最終コーナーへは滑らかにつながっていました。メインストレートへ単調に抜けるのはどうか? なのか、もうひとつ見栄えのコーナーの必要性から自然に出来たのかは分かりませんが、「鉤の手」ができました。日立~ムズシケイン、カシオ~ングルという妙名からももう一つ意味を生み出したのだと思います。日本のこの「鉤の手」は周辺環境に対しての人工的なことも特徴です。Rに対しての角、角です。サーキットの実際のシケインはご覧のように角、角ではありませんが、私はそれに「鉤の手」を見るのでした。

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