建物、建築、模型、プラモデル等のモデルは、所有物かどうかでお金をかけるか、気にかけるか分かれてきます。建物は大きいので自前の所有感はどうしても薄くなります。建築は多くの考えが入っている建物で、その考えを理解している人が所有物感を持つことができる大きな物だと思います。模型、プラモデルは個人で所有が完結する小さくシンプルなモデルで作ったり集めたりして一般的に趣味として認められているものだと思います。
建物でも建築と捉えて仕事をしていると、この境界で腕組み状態になります。
添付の奈良と三重の県境近くにある室生寺五重塔は、そんな疑問の境界ラインに立てっいる稀な建物だと思います。建築なんだけど模型?という絶妙なスケールで存在しています。平安時代に建築と趣味との難問に解答を打ち出した人がいたのかもしれません。